終身雇用は崩壊?背景と原因を解説【転職】

今回は「現代における社会構造の変化」についてお話してみます。多くの企業で終身雇用制度は終了しました。近年、フレックスタイムやパートタイムなどの労働形態の多様化やグローバル化などの影響で、企業はより柔軟な労働力を求めるようになりました。しかしながら、終身雇用制度はまだ一部の企業では採用されています。

昔からある古い考え(年功序列、終身雇用など)をずっと引きずっている人が多い今の時代ですが、時代は着実に変化してきています。その古い考えのままで良いですか?という問いに、ピンとこない人はちょっと考えてみましょう。この記事を最後まで読んで頂ければ、時代による社会構造の変化が分かると思います。是非転職活動の中で現実をしっかり確認して、良い転職になるように願っています。

では順番に解説していきます。

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先ずは終身雇用とは?

終身雇用とは、一度企業に入社した従業員が、その企業で退職するまでずっと働くことができる制度のことを指します。この制度は、日本の戦後復興期に、企業が労働者を安定的に雇用することで、労使関係の安定化や生産性の向上を目的として導入されました。終身雇用制度は、長期雇用の安定性を保障する一方で、企業側にとっては従業員の退職までの長期間にわたって給与水準や福利厚生などの労働条件を維持することが課題となります。

終身雇用制度の利点は、労働者にとっては安定的な雇用と生活設計の安定化が可能になり、企業にとっては長期的な人材育成や組織の安定化が図れることです。また、従業員による企業に対する忠誠心が生まれることも期待されています。

しかし、近年はグローバル化や経済情勢の変化により、終身雇用制度が維持しづらくなっています。企業は業務の柔軟性を確保するため、非正規雇用の拡大や人員削減などの方針をとることが多くなっています。終身雇用制度が持つ問題点としては、若手の雇用や女性の就業に不利な点があることが指摘されています。

終身雇用制度の存続については、今後も議論が続くでしょう。企業と労働者が双方が納得できる形で、より良い雇用制度が構築されることが望まれます。

昭和の時代から生きている人にとってある意味常識だった「終身雇用制度」ですが、当然ながらそのような制度は時代と共に変化してきています。

ここたん
ここたん

いつまでも昭和の感覚で居ると危険!ってことね・・・

終身雇用制度は終わった

今はもう終身雇用制度は終わった、と言われています。アメリカなどの企業では何年も先を行っていて随分前からもう終身雇用などとっくに終わっていて、自分の友人も数年前からアメリカのとある企業(多分みなさんご存じの割と有名な企業です)に勤めていますが、常々「次の人事で職を失うかも・・」といつも言ってます。

これは対岸の火事ではなく、日本でも着実にそういう時代が来つつあります。昭和の時代の感覚のまま、いつまでも終身雇用制度にあぐらをかいていては危険ということです。

年功序列が成立していた時代と背景について

その一方で、年功序列はどうなっているでしょうか?

終身雇用制度が成立した背景には、日本が戦後復興期にあったことが大きな要因となっています。戦争によって労働力が不足し、復興に向けた生産力を回復させるため、企業が安定的な雇用を保障することが必要とされました。また、当時の日本は労働運動が盛んであり、組合からの要望もありました。

そのため、1947年に公布された労働基準法では、正社員には退職年齢制限が設けられず、また退職金制度や年金制度が整備されるなど、長期的な雇用の安定性を保障する法制度が整備されました。

また、労働者が企業に忠誠心を持ち、長期間働くことで企業との共同体感覚を育むことが期待されました。これにより、企業と従業員の関係性が強固になり、生産性や企業の競争力を高めることができるとされました。

このような背景から、終身雇用制度は日本企業において一般的な制度となりました。多くの労働者が同じ企業で長期間働き、企業も長期的な人材育成に注力することで、生産性の向上や労使関係の安定化を目指しました。

しかしながら、現在ではグローバル化や経済情勢の変化によって、この制度が維持しづらくなっています。企業は柔軟性を確保するために非正規雇用を拡大したり、人員削減を行ったりすることが多くなっています。終身雇用制度の存続については今後も議論が続くでしょう。

年功序列はまだ残っている

終身雇用制度と違って年功序列制度はまだまだ残っています

とは言え、徐々に無くなりつつあります、そういう傾向にはあるものの、どうしても上層部の方々がドラスティックな変化を容認出来ない企業が多いのだと思います。要するに上層部からしたら「自分の首を絞めるような行為」になりかねないので・・。

おじさんが強い

これは次のテーマに繋がってきますが、才能のある元気な若者がいくら頑張っても、歳をとったおじさんには敵わない・・・という事がとても多いようです。頑張った度合いの割に報われ方が少ない、そんな状況のようです。これはやる気が失せてしまいますね、非常に良くない事ですが、残念ながらこれが現実であることは認識しておくべきです。

しかしながら、こればっかりはサラリーマンをやっている以上は仕方のない部分でもあるようです。もし本気でそれが嫌ならば、企業のしがらみから解放される「フリーランス」になるぐらいしか無い、というのが現状です。今のままサラリーマンで頑張るか?という点も検討するべきかもしれません。

ここたん
ここたん

おじさん全員に当てはまるわけでは無いです。自分は強くないおじさんですw

終身雇用のメリットとは

終身雇用制度には多くのメリットがあります。以下その代表的なメリットを3つ紹介します。

まず、終身雇用制度は企業の生産性を高めることができます。長期的な雇用契約を結ぶことで、従業員が企業に忠誠心を持ち、働きがいを感じることができます。そのため、従業員は高いモチベーションで仕事に取り組み、企業に貢献することができます。また、長期間働くことで従業員は企業の業務に精通し、専門性や技能を身につけることができます。その結果、企業は高度な技術やノウハウを持った人材を抱えることができ、競争力を維持することができます。

次に、終身雇用制度は労使関係の安定化につながります。長期的な雇用契約を結ぶことで、労働者と企業の信頼関係が築かれます。そのため、従業員は企業が抱える問題や課題に共感し、協力して解決策を見つけることができます。また、企業側も従業員が定着することで、人材の流動性が低下し、人材確保にかかるコストを削減することができます。

最後に、終身雇用制度は社会においてもメリットがあります。終身雇用により、労働者の安定的な雇用を保証することができます。そのため、労働者は安心して生活を送ることができ、社会全体の安定につながります。また、終身雇用制度は少子高齢化が進む現代社会において、長期的な雇用契約を結ぶことで、年功序列に基づく賃金制度が形成されます。そのため、年齢に応じた賃金が保証され、高齢化社会における年金や医療費などの社会保障に対する負担軽減につながります。

あと、これも話のネタになる事ではありますが、いわゆる「働かないおじさん問題」です。

給料は高い

中高年で昔は仕事バリバリにやってきただろうけども、今はあまり仕事も与えられず、一日ネットサーフィンを楽しみながら、たまに事務処理をするだけ・・という感じで、それでも給料だけは人より多め、という、非常にたちの悪いおじさんです。若者がそういうおじさんの給料を知ってしまった時の衝撃は想像を絶するようです。もうやってられんわ!って感じでしょうか・・・。ご自身の行く末がそうならない為にも若いうちに行動しておきたいですね。

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終身雇用のデメリットとは?

終身雇用制度にはメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。以下その代表的なデメリットを3つを紹介します。

まず、終身雇用制度は企業の柔軟性を損なうことがあります。長期的な雇用契約を結ぶことで、企業が業務の変化に対応することが難しくなることがあります。また、業績が悪化した場合には、従業員の数を削減することができないため、企業の存続に影響を及ぼす可能性があります。そのため、終身雇用制度は企業の経営戦略に制約を与えることがあると言えます。

次に、終身雇用制度は従業員の個人的な成長を妨げることがあります。同じ仕事に長期間従事することで、従業員は自己成長の機会を失うことがあります。また、企業が従業員に対して一方的な指示をする場合には、従業員の自己実現が妨げられることがあります。そのため、従業員にとって、終身雇用制度は自己実現の機会を制限することがあると言えます。

最後に、終身雇用制度は労働市場の流動性を低下させることがあります。長期的な雇用契約を結ぶことで、従業員が他の企業に転職することが難しくなるため、人材の流動性が低下することがあります。その結果、企業が求める人材を確保することが困難になる可能性があります。また、終身雇用制度が普及している企業は、新卒者や中途採用者を採用しない場合があるため、若手の就職難が生じることがあります。

またこんな話もあるようです。

同じ同期の仲間の中で、課長、部長、事業部長・・・とどんどん昇進していく仲間、どうも彼らの傾向を考えると、どう見ても学歴で見ているよな?という例。

学歴が重要

これはどの会社でも似たような傾向があるようです。前にも書きましたように、所詮評価するのは他人(上司)ですから、どの人も似たような成果を出しているとした場合、決め手は学歴ってなるのも、ある意味納得出来ます。だって、考えてみて下さい。

何を判断材料にするのか

あなたが人事評価をする立場に立った時、部下の仕事をどう評価しますか?日々の業務内容と結果、成果を全て正確に把握出来ていれば、それをベースに判断する事になりますが、現実ではそうはいきません。となると、どうするか?ですが、例えば職場や企業にとって「今後業績に貢献してくれそうな人材」を優遇しておいた方が結果的に会社の為になる、と思わないですか?

となると、どうするか?です。何を拠り所にそれを判断するか?一番分かりやすいのが「学歴」です。学歴をみたらその社員が学生時代にどのぐらい頑張ってきたか?がある程度の指標になります。逆に上司ってそういう事でしか人を判断出来ない事が多いって事です。なんか腑に落ちないと思いますが、恐らくこれが現実です。仕方ないですね。

それぐらいしか判断材料が無いのですから。上司も人間の能力を正しく判断する特別な訓練を受けているわけではないので、どの人が将来会社に貢献出来る人材かというのは分かりません。でも学歴で選んでおけば間違いないだろう、というのは誰でも思いつきます。もちろん全てがそうではありませんが、そういう事実も少なからずあるようです。

ここたん
ここたん

学歴は最強だと感じます。周りを見たら・・・納得します。

さて、現状の終身雇用はどうなっているか

現代の日本においては、かつてほど終身雇用制度が当たり前とは言えなくなってきています。以下、現状について3つ紹介します。

まず、近年の不況や企業のグローバル化により、多くの企業が人件費の削減を余儀なくされています。そのため、終身雇用制度が維持できなくなっている企業もあります。また、従業員自身も、転職や自己研鑽によりスキルアップを図ることが多くなってきています。そのため、企業側も従業員側も、終身雇用に依存せず、自己実現を目指す傾向が強まっています。

次に、一部の大手企業を中心に、終身雇用制度が維持されている傾向があります。こうした企業では、従業員の雇用を長期的に安定させ、社員のスキルアップに対しても積極的に取り組んでいます。しかし、こうした企業でも、近年は業務の多様化やグローバル化に対応するため、柔軟な人材配置を模索しているところがあります。

最後に、終身雇用制度が維持されている企業でも、新卒者の採用に関しては従来通り行われています。そのため、新卒者の終身雇用が当たり前とされることが多く、若手の転職や自己実現の機会が制限されているという指摘もあります。また、女性や外国人など多様な人材の活用にも課題があり、今後の日本の労働市場においても、終身雇用制度をどのように位置づけるかが問われることになるでしょう。

井の中の蛙大海を知らずの話にも通じてきますが、今の自分の評価はある意味未知数と言えます。転職して別の評価をされた時にはじめて見えてくるものです。それが結果的に良い方に出るかどうかは自分次第。それでも自分を知る事はその次に繋がってくると思うので、経験値を増やす事は何にも代えがたい自己資産だと思って前向きに考えましょう。

終身雇用が崩壊した原因は?

終身雇用制度が崩壊した背景には、以下のような原因が挙げられます。

まず第一に、1990年代のバブル崩壊以降、日本経済が長期不況に陥り、企業の業績が悪化したことが挙げられます。企業が業績不振に陥ると、人件費削減のために雇用を調整する必要が出てきます。このような状況下では、長期にわたる雇用の安定性を保つ終身雇用制度は、企業にとって負担になり、維持が難しくなります。

次に、グローバル化が進展したことも、終身雇用制度の崩壊につながったとされています。海外との競争が激化すると、企業は人件費を削減してコスト競争力を高める必要があります。そのため、人件費削減のための人員調整や柔軟な雇用形態の導入が求められるようになりました。

最後に、若年層の価値観の変化も、終身雇用制度の崩壊に影響を与えたとされています。従来のような安定した雇用を求める傾向が低下し、若年層はキャリアアップやスキルアップを求め、転職を積極的に行うようになっています。一方で、終身雇用制度にとらわれることで、スキルアップの機会が限られてしまうという課題も指摘されています。

以上のように、終身雇用制度が崩壊した背景には、経済の不況やグローバル化、若年層の価値観の変化など、さまざまな要因が関与しています。これらの要因が相まって、企業の雇用形態が多様化する中で、終身雇用制度は徐々に退化していったと言えるでしょう。

これからの転職市場で求められるスキルとは

現在の転職市場では、単なる業務のスキルだけでなく、多様なスキルが求められる傾向があります。以下に、これからの転職市場で求められるスキルについて、3つのポイントに分けて解説します。

まず、デジタルスキルが重要視されるようになっています。デジタル技術の進化により、ビジネスの領域においても、デジタル技術を活用することが重要になってきました。具体的には、IT関連のスキルや、データ分析やAIに関するスキルなどが求められるようになっています。また、リモートワークが普及する中で、オンラインコミュニケーションのスキルも求められるようになっています。

次に、多様性への対応力が求められます。グローバル化や多文化共生の推進により、多様な人材が集まる職場が増えています。そのため、異なる文化や価値観に対応するためのコミュニケーション能力や、多様な視点で物事を捉える力などが求められます。

最後に、ソフトスキルが重要視されるようになっています。これまで、ビジネスにおいてはハードスキルが求められることが多かったですが、現在ではソフトスキルが重視されるようになっています。具体的には、リーダーシップやプレゼンテーションのスキル、コミュニケーション能力などが求められます。また、柔軟性やクリエイティブな発想力も重要視されるようになっています。

以上のように、現在の転職市場では、デジタルスキルや多様性への対応力、ソフトスキルなど、多様なスキルが求められるようになっています。これからの転職市場において、求職者はこれらのスキルを習得し、自己成長を継続的に行い、市場に適応していく必要があります。

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ここたん
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